[初心者向け]CPAとは?

CPAとは

Webマーケティングにおいてよく耳にする「CPA」。

CPAは「Cost Per Acquisition」の略で、「顧客1人(1社)を獲得するためにいくら広告コストをかけているか」の指標になります。
顧客獲得単価とも呼ばれます。
CPAは、Web広告の費用対効果を表す指標(KPI)としても知られています。

「CPAってそもそも何なのか?」
「そもそもWeb広告がどんなものかもわからない」

といった方はぜひ参考にしてみてください。

まずWeb広告とは?

Web広告とは、インターネット上で掲載される広告の総称です。
テレビや新聞など不特定多数の視聴者や読者に情報を発信するマスメディア広告(マス広告)に対し、Web広告は年齢や性別などでターゲットの属性を絞り、特定のユーザーに対し効率的に配信できる広告です。

主なWeb広告の種類

・リスティング広告
GoogleやYahoo!の検索結果画面に表示される広告

・ディスプレイ広告
サイトやアプリに表示されるバナー画像を用いた広告

・動画広告
YouTubeなどの動画コンテンツの冒頭や合間に流れる広告

・SNS広告
X、Facebook、インスタグラムなどのSNSに表示される広告

WEB広告は安価に広告を出稿でき、ターゲティングも細かく設定できます。
しかし、ただ広告を出稿するだけでは、広告費用に対する顧客獲得率を把握できません。 

CPAの重要性とマーケティングにおける役割

CPAは、マーケティング活動での効果を測定するために、非常に重要な役割をもっています。
CPAが低いほど、広告の最適な効果を発揮していると判断できます。
広告運用ではCPAを抑えることが大切ですが、簡単なことではありません。

CPAの計算方法

CPAは、「コスト÷獲得顧客数(コンバージョン数)」という計算式で求められます。
たとえば、資料ダウンロードを目的としたキャンペーンを行った際に、広告費10万円に対して、獲得ユーザー数が100人だった場合、「1,000円」と算出され、これがCPAです。
成果の定義はお問い合わせ・資料ダウンロード・商談・商品の注文などさまざまで、コンバージョンにかかった費用を表します。

限界CPA

限界CPAとは、1件の成果を得るためにかけられる費用の上限額を指します。
限界CPAを設定せずに運用してしまうと、コンバージョンが発生してもCPAが高すぎて赤字になってしまうことがあります。

限界CPA=売上単価 ー 原価 ー 経費

例)売上単価が40,000円、原価が10,000円、経費が10,000円の場合、限界CPAは20,000円です。

この2万円がこの商品の限界CPAとなり、20,000円を広告費として使えるという意味になります。
しかし、限界CPA全てを使って広告を運用すると利益が得られません。

目標CPA

目標CPAとは、1件の成果を得るためにかける費用の目標額を表しています。
限界CPAの数値をもとにして、何%を広告費として使うかを設定します。

目標CPA=限界CPA-確保したい利益

限界CPAが20,000円で、確保したい利益が7,000円という場合、目標CPAは13,000円となります。

限界CPAと目標CPAを知ることで、機会損失を防いで利益を最大化することができます。

まとめ

今回は、マーケティングの基本用語「CPA」について紹介させていただきました。
基本的にCPAが下がると利益は増えますが、広告費を節約しすぎるとCV数が低下し、利益も減ってしまうことがあります。

CPAはWeb広告だけでなく、マーケティング全般、さらには支出管理や業績把握など経営面でも活用できる指標となります。
施策の効果を判断する際に活用してみてください。